日本料理

日本料理 · 01日 6月 2019
日本料理の「懐石」と「会席」につきまして 「懐石」とは、お茶を楽しむための料理です。 「懐石」とは、禅の修行僧が温めた石を懐に入れた、温石の故事に由来します。茶の席で茶を喫する前に出される軽い食事のことで、最初に柔らかい白飯が出てきて廻されます。 「茶懐石」とも云います。 「会席」とは、お酒を楽しむための料理です。 「会席」とはもともと連歌や俳諧の席の事で、一汁三菜を基本に酒肴を加え、最後に飯、味噌汁、香の物、水菓子で締めます。 いわゆる宴席料理です。 また「京料理」とは、 禅宗の「普茶料理」、公家の「有識料理」、茶の湯の「懐石料理」が三位一体となって発展したもので、この京都では「懐石料理」も「会席料理」も京料理という事が出来ます。 いかがでしょうか、「京料理」というのはこの京都では日本料理の殆どを網羅し、今も刻々と進化しています。しかし普遍的に愛されるもの、日本人の味覚に刻まれた優しい味わいの出汁や御飯、そして季節の素材そのものを、作りすぎずに味わう好みというのが、日本料理の真髄ではなかろうかと思います。